創業300年 伝統と信頼の老舗畳店

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2020.09.30 

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【たたみの話】 書院造りから茶道の発達へ

平安時代の寝殿造りの建物の中で、畳は座る場所にだけの「置き畳」として使用していましたが、その空間で複数の人たちと対話する時に、別の畳を横に並べる必要が出てきます。それが多数の人数になると、当然のようにその空間いっぱいに多くの畳を敷き詰めることになります。


室町時代になると、建築方式も変わり、「書院造(しょいんづくり)」が生まれます。それぞれの空間に敷居や寄せの間仕切りを入れ、御簾や壁代の代わりに建具を入れるようになったのです。畳は個人の調度品としての特殊性から、床材(ゆかざい)として室内全面に敷き詰められました。




また、この頃から畳は貴族や武士だけでなく、一部ではあるものの都に住む豪商などの平民も使うようになりました。茶道の発達と共に数寄屋建築も生まれ、多くの茶人が誕生しています。彼らの使用した畳は、それまでの厚みを更に薄くし、厚さ5㎝の畳が使われるようになります。この5㎝の畳の造り方は、貴族が使った有職に基づいた畳の造り方を大きく簡略化して作っています。畳の縁も貴族が絹を使用したのに対して、麻布を藍で染めたものを使いました。この畳の造り方が現在の一般的な畳の造り方の基本になったのです。




 

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