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2026.07.12 

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TTMクラブ研修会 神奈川県川崎市


6月27日~29日の3日間、神奈川県川崎市の「川崎生涯研修センター」でTTMクラブの研修会が開催されました。今回の出席者は、北は宮城から南は長崎まで全員で41名の大所帯の研修です。そのうち今回の新人さんは8名でした。



今回のテーマは、「円形畳(円座)」です。


業界の中でも限られた職人にしか形にすることが出来ない、極めて高い技術力と発想力が求められる畳です。


この円形畳の歴史は古く、千年以上前の平安時代に、天皇に仕える上級官僚(公家)だけが使えたものなのです。イ草で織られた筵を重ね綴じ、その上に綿を置いて布を被せ、周りは錦で包んだもの、丁度「茵」を円形にしたものや、今回作成した畳表に高麗縁を周りに付けたものを「円座」と呼び、厚畳の上に敷かれて使用されました。それぞれ大臣・大納言・中納言などの参議は官位により決められた色の錦を、そして非参議(役職名)は中央に綿や布を張らず、周りに高麗縁を付けた「無面円座(むめんえんざ)」として区別されて使用しています。


また、それ以下の官僚は、藺草やマコモ、蒲や菅などの草を編んだものを「藁座(わらふだ)」とよばれ、直接板の間に置いて使用された歴史があります。


現在私たちは、草を円形に編みこんだものを「円座」と呼んでいますが、ものの名前として正式にはその様ではなく、「円座」と「藁座」として区別されていたようです。


平安時代に使われていた円座が、後の時代に何故か消えていくかたちとなりましたが、長い歴史の中で円座の存在が残されてきたことは現在の職人にとって有難いことです。歴史上の用途などを知り、今後に伝えてゆく義務を感じます。


今回の研修は、その「無面円座」です。



4人でチームをつくり、9グループで作成していただきました。過去のTTMクラブの研修会でも取り組んでいますが、今回はそれぞれメンバーが帰宅後も一人で作れるようにしっかり学んで頂きました。直線に機織られた高麗紋を丸く縫っても文様を崩さないのは、発想の転換が必要となります。現在でも超特殊技術であるのに、千年以上前の職人さんは、どの様にして造られたのか、円周率はどうしたのだろうかなど考えると当時の職人さんの想像を超えた技術力の高さに驚かされます。


 

円座の作成は、2日目の午後にそれぞれ満足気に終了しましたが、それとは別に、1日目の夜学は、午後8時30分から10時30分まで、「茶室の畳」について茶室の畳の基本から、各家元による茶室やそこで使われる畳の考え方の違いなどを学んで頂きました。また、炉周りの小縁の美しい付け方なども説明をしました。


円座が終了した2日目の午後や、3日目の午前は畳表の両面つないだ糸が見えない「幻の本繋ぎ」と畳表の傷やたばこ焦げを修理する「藺刺し」に挑戦。



3日目最終の2時間は、再び座学として「寸法の勉強」としてシミズの基本的な学習を行い終了となりました。


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