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2020.10.25 

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【たたみの話】 畳は「四角い」だけではありません。

畳の形状は基本、縦と横の比率が2:1の長方形、もしくは1:1の正方形です。四角い室内に畳を敷く時、普通なら四角い畳を並べます。部屋のかたちが余りにも歪で一部に三角形のような畳を入れることもありますが、それは別として昔から、四角形以外にもいろんな形の畳があります。


先ずは六角形の畳です。六角形は亀甲(亀の甲羅)を表し古来より演技の良い形とされています。亀の甲羅のように固く身を守るという意味や、「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように寿命の長い動物であることから長命・長寿の象徴とされています。六角形の畳は特に寺院の仏具(鐘)の台として使われています。



 

次に八角形の畳です。八角は八方位(東、北東、北、北西、南東、南、南西、西)を表し、全世界の森羅万象から幸せのエネルギーをもらえる形として特に神社では、神座としている所があります。 島根出雲大社の寝殿には八角形の神座があります。また、八角形は神社の宮司の拝座としても使用されています。




変形の畳を造る時に一番難しいのが、円型です。六角形や八角形は直線の集まりです。しかし、円形となると曲線であり、周囲に縫い付ける畳の縁を丸く縫い付けることが普通に考えても、とても不思議なことなのです。直線の連続模様で織られた紋様の縁生地を、丸く縁取りしても、紋様はそのままで形を崩さず、勿論折り重ねることなく、シワにもならない状況を作り出すのは、職人の技術そのものなのです。下の写真の円座は「無面円座(むめんえんざ)」と呼ばれるものでありました。



円型の畳、実は平安時代の頃からあるのです。円座(わろうだ)として使われています。普段神社などで見かける渦巻き状の円座があります。これは藺草で編んだものですが、当時は藺草でなく菅(スガ)や真薦(マコモ)を利用して編んでいたようです。しかし、この円座は古くなると草が切れて着物に付着したり、傷みが激しいと見た目にも悪いことからか、表面に畳表を張ったものや上級の公家なら茵のようにその上に綿を載せて白い絹で包んだ円座もあったようです。でも、その時代も仕上げるのは難しかったと思いますね。現在でも、寺院で礼拝の座具や仏具の台として使われています。


丸く縫っても、紋様を崩さず、シワにもならない円形畳。
消費者は勿論のこと、畳職人にとって秘密的な大変興味深い畳なのです。


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